(3)源明典子氏

チェンジ・エージェントに

欠かせない資質とは

【中編】

株式会社スコラ・コンサルト
プロセスデザイナー 


源明 典子 氏 


  組織の変革に有効な手法となるプロセスデザイン。その過程では、まず組織のメンバーが本音で語り合い、お互いを知ることが必要不可欠です。問題の核心を語 り合う場を通じてメンバーが意識を共有することで、同じ目標・ゴールに向かう結束力が高まります。そのような「オフサイトミーティング」のやり方とその意 義、また本音で語り合うの場の中でプロセスデザイナーが果たす役割について、引き続き源明典子さんが詳しく言及していきます。



● 安心して話し合える場から

  信頼と結束ができる

 私たちは関係性を形成するためにオフサイトミーティングを行うことがよくあります。 オフサイトミーティングとは、安心して話し合える場づくりをし、建前ではなく事実・本音ベースでの対話をすることです。

 最初は、お互いの大事にしていることや普段考えていることなどを知り合うことから始めます。その後に、日頃仕事の中で感じている違和感や疑問を自分なりの言葉でやりとりします。

 仕事のなかで「実は、こう思っていたんだ」「こう理解してたけど、みんなはどうかな?」「こんなおかしな経験をしたんだ」といった背景と合わせて事実情報をやり取りしていけば、言いにくいことがどんどん言いやすくなって、お互いの信頼関係の構築につながっていきます。

 実は、日本の企業では、このような関係性を作るのはそう難しい作業ではありません。

 なぜならば、同じ組織にいること自体がすでに同じ器に入っている運命共同体なわけです。集まって話せば、同じような問題意識を持っている、同じような体験や似たような組織文化を持っていることに気づくことが多いものです。

 問題の感じ方はそれぞれ違うけれど、お互いに望んでいること、めざすところは同じだとわかると、メンバーはぐっと気持ちも近づき、すごい結束力が生まれます。

 ただし、何の問題意識にも触れず、ただただ表面的な雑談していてもぐっと近づくことはありません。

 その意味で、目指す頂上(目標、ゴール)をどのようにして自分たちのものにするか、というプロセスも大切です。

 たとえ、ものすごく高いチャレンジの目標が上から与えられた場合でも、上司が示したものを指示として受けて従うということがないようにします。メンバー相互の話し合うプロセスの中で、自分たちがどうなりたいか、何を目指したいかを自らが描き、決めていきます。

                                                                                                          


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