(2)堺 寛氏

 

● うまく情報共有して

 仕事のしやすい職場に

  「お客様と検討状況をやりとりするために、社内にグループウェアのサーバーを置 き、その管理者をやっていました。グループウェアを使ってどんなことができるのかを理解しようと、チームのメンバー間での日報共有から始めて、思いつくま まにいろいろなことを試しました。周囲の声を聞きながら、反応の良いものは少しずつ改良しながら続けていくうちに、グループウェアは柔らかい情報、言い換 えるとインフォーマルな情報を共有するのに使ってこそ価値がありそうだと考えるようになったのです」

  堺氏がグループウェアを使って始めた取り組みの一つに事業部ホームページのリニューアルがある。従来は周知情報しかなかったサイトを見直し、事業部長から のメッセージのほか、技術情報の交換、オンオフを問わないよもやま話など、社員間のコミュニケーションができる形に変えた。

  また、その延長でイントラネット上にオンライン部内報を有志とともに立ち上げた。同じ組織にいても、別のビルや客先など離れたロケーションにいるため普段 顔を合わせない社員も多い。そこで、どのチームにどんな人がいて、どんな仕事をしているのか、といったことを月替わりで紹介したり、新入社員のインタ ビュー記事を載せたり、堺氏曰く「手作り感たっぷり」のサイトを作っていた。

 こうした活動を通して堺氏は「情報共有をうまくすることで、チームとして、ひいては会社として、仕事がしやすくなり、成果が出やすくなるのではないか」と感じたという。

 堺氏の行動に対して、周囲の反応はどうだったのだろうか?

  「『そんなことをしても変わらないよ』『もっと他にやることがあるんじゃないか』と言う人もいました。しかし、活動をしていく中で少しずつ『◇◇ビルにい る人も似たようなことをやってたんだ!』とか『あのサイトを見て初めて○○について知ったよ』といった言葉をもらうようになって、方向性は間違っていない と感じました」

 こうした部内での活動がベースとなり、やがて全社的なサイトである知恵DASへと発展していく。


                                                                                  (つづく)


横浜商科大学
特定非営利活動法人 キャリア・コンサルティング協議会
NPO法人 日本サーバント・リーダーシップ協会